サントゥール演奏家
KAZUNE IWASAKI

岩崎和音

BIOGRAPHY

  イラン・ペルシア古典音楽、サントゥール演奏家。1989年生まれ。大阪音楽大学作曲学科音楽学専攻卒業。
  イラン国立テヘラン大学院芸術学部音楽学科イラン伝統音楽演奏コース(サントゥール)修士課程修了。

  古典的な音楽理論を国内外で教鞭を執るDariush Talaei氏、サントゥール演奏法を西欧でも活躍するKamkar兄弟に師事。
  テヘラン大学より最優秀国際学生賞受賞。日・イラン国交樹立90周年記念式典にて演奏。現在まで、テヘランや日本国内各地で演奏活動を行う。

  サントゥールレッスン教室「パルディース Pardis」を主宰。
  BSキャンパスon「中東の政治」(日本、2020)、Manoto「Manoto Plus」(英国、2020)、VOA Farsi「Kaleskeh-ye Bahar」(アメリカ合衆国、2021)へのテレビ出演。

WORKS

  TV・ラジオ
  -BSテレ東『おんがく交差点』ゲスト出演(日本、2021.6)
  -NHK World Radio Japan ペルシア語放送『Barg-e Sabz』ゲスト出演(日本、2021.4)
  -VOA Farsi『Kaleskeh-ye Bahar』ゲスト出演(アメリカ合衆国、2021.3)
  -Manoto TV『Manoto Plus』ゲスト出演(英国、2020.12)
  -BSキャンパスon『中東の政治』OP出演と楽曲提供(日本、2020.4-7)

  CD
  -Marihiko Hara「PASSION」参加(日本、2020.6)

  演奏会
  -「イラン・ペルシア古典音楽Duo」レギュラー開催
  -「re-connectするシルクロード」紀尾井小ホール Silkroad Japan(日本、2020.12)
  -「日イラン国交樹立90周年記念式典」イランイスラム共和国大使館(日本、2019.1)

  講演
  -「シャべ・ヤルダー祝祭セミナー/打弦楽器サントゥールの幻想的な音色と音階の不思議」イラン文化センター(日本、2020.12)
  -「ペルシャ音楽の魅力」テヘラン日本人学校(イラン、2016.6)

SANTOOR

  主にクルミの木で作られる、イラン・ペルシアの打弦楽器。台形の表面には72本もの金属弦が張られ、2本の細い撥で叩く。抒情的な音色が幾重にも重なり、辺りを幻想的な音響が包む。イランにおける言説によると、紀元前7世紀の古代メソポタミア遺跡のレリーフに最古の資料が見出されるとされる。東西の各地に伝わったサントゥールは地域ごとに独自の名称で親しまれるようになり、やがて15世紀には英文学で「ダルシマー」と記述される。

  現地イランでは古典音楽が日常のあらゆるシーンで息づいており、ラジオやテレビのみならず、街頭演奏などでその音を楽しむことができる。サントゥールはその中でもポピュラーな楽器の一つで、日本で小学生がピアノを習いに行くように、教則本を携えて教室に向かう子どもたちの様子を見ることも少なくない。